ペルシャ絨毯の魅力と素晴らしさとは!?
ペルシャ絨毯の大きさはどの位を希望しますか
ペルシャ絨毯は現在のイラクで作られていますが、イラン産の絨毯すべてをペルシャ絨毯と呼ぶわけではありません。
ペルシャ文化や芸術を引き継いで自然素材によって手織りされる絨毯のみが、ペルシャ絨毯なのです。
ペルシャ絨毯のルーツは紀元前の古代ギリシャにまで遡ることができるほどの由緒ある品物なのです。
一般的に絨毯は敷物として使用されるのですが、ペルシャ絨毯はその模様や色合いなど芸術的要素も高く、タペストリーなどインテリアや装飾品として使われることも珍しくありません。
ペルシャ絨毯はその大きさや形によって分類され、60×90㎝をポシティ、80×120㎝をザロチャラク、100×150㎝をザロニクなどと呼び、正方形をモッパラ、楕円形や円形、廊下に敷くものはケナレなどの名称がついています。
なにがペルシャ絨毯なのか
素材はコルクウールやマンチェスターウール、キャメルウールなどのヒツジから採った羊毛が最も多く使用されており、綿も少なくありません。
絹製のものもありますが耐久性に劣る上に高価なので一般的とはいえず、絹だけを使用したペルシャ絨毯は主にタペストリーといった装飾品として使われることが大半です。
ペルシャ絨毯の特徴である多様なデザインや文様のモチーフは、アラベスク文様や唐草文様、円形文様、幾何学文様などさまざまです。
これらの文様はモスクの壁画の装飾にも見られます。
文様にはさまざまな意味合いが含まれていますが、植物の葉や蔓、花を図案化したり幾何学模様であるのはイスラム教では偶像拝礼が禁止なので人物を描くことができないからです。
比較的シンプルな文様は産地や作られた地方、家系などに異なっており、それぞれが職人によって継承されています。
職人の記憶や経験のみで制作されるペルシャ絨毯は、まさに職人技の結晶といえるでしょう。
しかし時代の流れとともに、機械織りで作られるペルシャ絨毯やイラン以外の国で作られるペルシャ絨毯柄の絨毯などが流通しているのが現状です。
ペルシャ絨毯の厚さやデザインに注目
確かにペルシャ絨毯は高級品ですが、品質の良さや耐久性などを考えると決して高過ぎる品物ではありません。
ペルシャ絨毯は天然素材を使用して一つ一つ手作りされており、5ミリくらいの大きさを織るのにも丸1日を要することも珍しくないほどの手間と時間が掛かっています。
素材はウールやコットンが多数を占めますが中にはシルク製のものもあり、それらは非常に手触りもよく、敷物ではなくタペストリーなどの飾り物として使用する人もいます。
そんな優れたペルシャ絨毯だからこそ、多くの偽物が出回っているのが実情です。
本物と見分けがつかないほど精巧なニセモノもありますが、素人でも見極めができるものもあります。
たとえば絨毯の厚さで、本物のイラン製のペルシャ絨毯のほうが薄いのです。
薄いのでダニがつきにくく掃除も楽な上、折り畳むこともできます。
ニセモノは分厚く折り畳むことはできないので、見分けることが可能です。
また、本物は自然素材で染めた糸を使って手作りしているので同じものは二つと存在しません。
たとえば黄色といっても一つ一つ手作業で染めるので、同じ染まり方にはならず微妙な違いが現れます。
デザインも同じようにまったく同じように仕上がることはありません。
ニセモノは機械で一斉にたくさん作っているので、同じものがいくつもあるはずなのです。
イランで直接購入するのでない場合は、イラン製かどうかを確認してから購入することをおススメします。
ペルシャ絨毯のメンテナンスはかなり大事
商品の価値としては非常にコストパフォーマンスに優れるペルシャ絨毯ですが、品物によっては60㎝四方の大きさでも30万円程度するのは普通とやはり高価なのは間違いありません。
したがって、購入したいなら専門店のセールを狙うのもいいかもしれませんね。
ペルシャ絨毯を手に入れたなら、週に2度くらいは掃除機を掛け、年に1度か2度ほどは固く絞った雑巾で拭くなどのメンテナンスをすることでより長く良い状態を保つことができます。
たまには専門点でクリーニングしてもらうことも忘れずに。